スキレットの手入れには何油が最適?【ワタシは米油でやってましたが…】

スキレットのお手入れには、何油を使えばいいのでしょうか?

 

シーズニングにはオリーブオイルが良い。という意見もあれば、逆にオリーブオイルは向いておらずサラダ油を使うべき。という意見もあります。

 

スキレットを使い始めて半年が経ちます。スキレットを使いはじめたとき、手入れに使う油の種類にはこだわっていませんでした。最初に手入れ、シーズニングに使っていたのは米油をシーズニングです。そんななかシーズニングに使うべき油について調べてみると、使うべき油もけっこう奥が深いものでした。

 

今回はスキレットのシーズニング・お手入れには何油が最適なのか3つの判断基準を考えました。
この記事は
✔シーズニングに使う油について
✔何油を使うかべきかの判断基準について
解説しています

スキレットのお手入れ・シーズニングに使うべき油の選択基準は3つ

いろいろなサイトや本をみるとオリーブオイルを勧めていたり、逆にオリーブオイルはダメ。なんて記載のされ方はそれぞれです。つまりどの油を使うべきか明確な正解・不正解はありません。
目的やこだわるポイントで、使うべき油は変わってきます。
油、シーズニングについて勉強し考えた結果、使うべき油の選択基準は3パターンです。何を重視すべきかで使うべき油が変わってきます。さっそく解説していきます。

 

3つの判断基準

①サビの予防だけでいいなら油は何でも良い

スキレットの持ち手などの油のこびりつきが気になるなら不乾性油
③しっかり油の皮膜を作りたいなら乾性油
この3パターンです。
(※ここで乾性、不乾性油という言葉を使いましたがのちに説明します)

まずは3パターンそれぞれを、一つずつ説明していきます。

 

サビの予防だけでいいなら油は何でも良い

スキレットを使用していくうえで、一番避けなくてはいけないのは「サビ」です。スキレットは鉄なのでサビます。
そこで手入れに油を使うのですが…とにかくスキレットのサビつきだけ防げればいい!」という方は何油でも良いです。気にせず家にある油をそのままお手入れに使ってもらって大丈夫です。

 

油の乾いたベタべた感・ギトつき感がイヤならなら不乾性油

スキレットを使っていくうえで取っ手などが油でベタベタ、ギトギトするのが嫌ならオリーブオイルなどの不乾性油をオススメしますちなみに不乾性油でもオーブンなどでしっかり焼ききればベタつきもなく油の皮膜を作れるようです。

 

しっかり油の皮膜を作りたいなら乾性油

スキレットで料理しても焦げ付かない理由は、油膜によるものです。この油膜にこだわって、スキレットをしっかり育てたい方は乾性油をオススメします。使い込んでいくことで「ブラックポット」なるものができていきます。

そもそも乾性油、不乾性油とは

判断基準について説明しましたが…そもそも乾性油、不乾性油とはなんなのでしょうか?
カンタンに言ってしまえば…
✔乾性油は固まる
✔不乾性油は固まらない
✔半乾性油は中間
このような違いがあります。

 

乾性油は固まるためスキレットに油の皮膜を作るのに適しています換気扇などのしつこい油のこびりつきは蒸発してとんだ乾性油が固まったものが原因のようです。ですので乾性油を使用するとスキレットにややギトギト・ベタベタ感がでます。逆に不乾性油は固まらないため油の皮膜を作るのには向いていないということになります。その代わり、油がこびりついたようなギトギト・ベタベタ感はありません。乾かないので油感は残りますが、サラサラしている感覚です。

 

乾性油か不乾性油かはヨウ素という物質の量で決まります。どの油が乾性か不乾性か知りたい方は⇓こちらのサイト⇓をご参照ください。
油の種類がこんなにたくさんあることに驚きました。

 

私がお手入れ・シーズニングに使っていた油は「米油」

ワタシはスキレットの手入れに米油を使っていたのですが…調べてみると米油は半乾性油でした。なんとも中途半端な…といったところです。毎回持ち手にもしっかり油を塗っていますが、油自体のベタベタ感はあるものの「油が固まったようなベタつき」「ギトつき」という感覚はなくサラサラしている感じでした。

 

それと半乾性油はやはり皮膜づくりには向いていないようです。

 

初めはスキレットの「サビだけ予防できればいいや」と考えていました。しかし色々調べてみてせっかくスキレットを使うのだから油の皮膜をしっかり作っていきたいと考えなおしました。(持ち手の油のベタつきは嫌なので持ち手だけ不乾性油を使うか迷いましたが面倒くさいので乾性油に統一して塗っています)
途中から乾性油に変えましたが、やはり半乾性油にくらべてベタベタ感は気になります。それでも焦げ付きにくさは、やはり良くなった気がします。
乾性油で一般的にスーパーで手に入りやすいものは
・グレープシードオイル

・菜種油

このあたりです。

・ひまわり油
・紅花油
もよく見かけますが、乾性油なのはどちらも高リノール酸のものです。この高リノール酸のものが中々みつかりません。
ちなみに私が使用しているのはグレープシードオイル(ぶどう油)です。
えごま油、アマニオイルも最近はよく見かけますが…以下の弱点から使用していません。
・香りが強い
・熱に弱い
・非常に酸化しやすい
・高価
最初からしっかり調べて、考えれば良かったと少し後悔しています。が後悔しても仕方ありません。私は自宅用でスキレットを使っているので使用頻度は結構あるほうです。焦らずじっくりとスキレットを育てていきたいと思います。

 

油の種類も気にしてみてスキレットを使っていきましょう

繰り返しますが、スキレットのシーズニングにどの油を使うかの判断基準は大きく3つです。
①サビの予防だけでいいなら油は何でも良い
②スキレット自体、または持ち手の油のベタベタ感、ギトギト感が気になるなら不乾性油
③しっかり油の皮膜を作りたいなら乾性油

 

スキレットや鉄フライパンを買う人はもしかしたら③が多いかもしれないですねー。「油の被膜」「ブラックポット」こだわりたいですよね。

 

重視すべきポイント、好みの基準で油を選んでみてください。私はしっかり油の皮膜を作ることを選びました。

 

本当は油膜を作るのにもオーブンで焼いたりもしたいのですが、大きめのスキレットを買ってしまったのでオーブンに入りません。大は小を兼ねると思い大きめのスキレットを買いましたが、まさかのデメリットがありました。それでも大きいサイズのものを選んで、たくさんの量を炒めたり揚げ物もできているので後悔はしていません。今後も使いこんでいってじっくり育てあげていきます。

 

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