魚を捌くのに少し興味があるけど、なかなか行動にうつせない。そう感じている方は多いと思います。
私は料理がちょっとした趣味です。魚料理が好きなので、捌いてみたい気持ちをずっともっていました。
そしてようやく一歩を踏み出し、魚を捌くようになりました。
そこで魚を捌きはじめて感じている、メリット・デメリットに関してブログにまとめます。
✔魚を捌くメリット・デメリットについてそれぞれ解説
✔私がわざわざまるごとの魚を捌いている理由
について書いています。
魚を捌くメリットは4つ+おまけ1つ
魚を捌くメリットは
✔調理方法を選べる・料理のバリエーションが広がる
✔様々な魚を選べる
✔節約になる
おまけ
✔捌き終わったあとの達成感
大きくこの4つです。(おまけあり)
最大のメリットは「鮮度が良い状態で食べられる」点です。
他の3つは丸ごと買ってもお店が捌いてくれる環境であれば、自分で捌かなくても恩恵を受けられます。お店や品物によっては捌いてくれない場合もあるので、メリットとして挙げました。
いうまでもなく、魚を捌くデメリットもあります。デメリットについても解説していきます。
魚を丸ごとの状態から捌くメリット
それでは魚を丸のまま捌くメリットについて一つ一つ解説していきます。
鮮度が良い状態で食べられる
最大のメリットは魚をより良い状態で食べられることではないでしょうか。
捌きたて、つまり魚の身が空気に触れる時間が少なく酸化されていない状態です。また鮮魚店や市場などで買うことができれば、より新鮮な状態で食べられることになります。
余談ですが、魚のエラ・内臓を取り除き、キレイにし鮮度が落ちない状態で保存し熟成させることもできるようです。新鮮な魚を自分で捌けるからこそできることですね。
調理方法を選べる、料理のバリエーションが広がる
丸のまま買って魚を捌ければ、調理方法は自由です。
煮る・焼く・揚げる・蒸す・刺身(魚の種類、鮮度による)なんでもOK。半身は刺身、半身は煮付けなど、1匹の魚を違う料理でそれぞれの味を楽しむことができます。頭やカマは塩焼きに、中骨はアラ汁にしたりと素材を余すことなく使えるのもメリットです。
一匹を丸ごと豪快に料理するのも最高ですよね。
魚を選べる
鮮魚店や漁港の市場に行くと、名前もわからない様々な種類の魚が売られています。
市場で珍しく食べてみたい魚があっても、捌けないと買えないですよね。魚を丸のまま捌ければ、漁港や市場での購入のハードルが、グッと下がります。
スーパーでは手に入らない魚にチャレンジするのもワクワクして楽しいです。
節約
切り身や刺身にされているものに比べて、魚の丸は安く売られていることが多いです。
私の近くのスーパーではイワシの刺身が約400円で売られています。対して、同じ量のイワシが丸のままでは約200円です。丸のまま買えば、半額近くなのでやはりお得ですね。
鮮魚店でも丸のままで買うと、1匹おまけしてくれたり、値引きをしてくれたりします。こんなやりとりも魚をまるごと買うささいなメリットでもあります。
魚を丸ごとの状態から捌くデメリット
デメリットのイメージが大きすぎて魚を捌くハードルとなっていることは確かです。そこでデメリットについてもまとめます。
技術が必要
最大のデメリットですが、技術がやはり必要な点です。
捌いてみたのものの…
可食部が全然とれなかった。
身がボロボロになって味が落ちてしまった。
捌きはじめの頃はよくありました。調理方法にもよりますが厳しい話し、ある程度の技術がつかないと捌くメリットがほとんどなくなってしまいます。
私はまだアジやイワシ、タイなど比較的安価な魚で練習しているところです。
道具が必要
鱗とりや出刃包丁、骨抜き、ササラ・ブラシ、魚捌き用の布巾などあった方が良いアイテムが何点かあります。アイテムは技術のカバー、安全に・効率よく捌くために必要です。
例えばですが、一般的な洋包丁でも鯛くらいの大きな魚でもギリギリ捌けます。しかし、頭や胸ヒレ、中骨など固い部分を切るさいに洋包丁だと切りにくいです。苦戦して時間もかかりますし、無理やり力を入れて捌くので危険を感じます。ですので少し大きめの魚を捌くには、出刃包丁が必要です。
道具に関しては消耗品もありますが、一度集めてしまえば長く使っていけるものもあります。道具を集めていくのも、楽しさの一つと転換しましょう。
衛生面、食中毒への配慮
加熱せずに刺身など生で食べる場合は、より清潔に衛生面に配慮し調理しないといけません。
最近はアニサキスという寄生虫による食中毒も話題ですよね。スーパーで購入したものやお店で食べてもリスクはつきものですが、自分での調理なので責任をもって調理する必要があります。またシンクやまな板などはウロコや血などで結構汚れるので、掃除もしっかりやりましょう。
私の場合はキッチンを調理の前後できっちり掃除するようになりました。道具、キッチンをよりこまめにキレイにし使うようになったと、ポジティブに捉えています。
時間がかかる
技術、道具、衛生面・食中毒への配慮。これらのデメリットの対策すれば、それだけ時間がかかります。
時間がかかると、どうしても料理が億劫になりがちです。
必要な道具を揃え、技術向上と良い意味での慣れで効率良く捌き、デメリットをカバーしていきましょう。
魚を捌いたあとの達成感がデメリットを上回る
はじめて実際に捌いてみたときは本当に大変でした。
YouTubeで見て勉強して、イメージはできていても思うようにいきません。内臓やエラなども触りなれていない。処理した魚のあと処理や掃除。そして苦労したわりに食べるところも少ない。精神、肉体ともに正直疲れます。
しかし捌き終えたあと、なんとも言えない達成感がありました。私の場合、この達成感こそが大きなメリットとなっています。そして下手くそながらも苦労して自分で捌いた魚だからこそ、美味しく食べられることもできました。
デメリットが多い状況でもなぜ魚を捌くのか?と問われれば、「魚を美味しく食べたい」「魚を捌くのが楽しい」の2点に尽きます。少しでも魚を捌いてみたい、美味しく食べたいという気持ちがあるのであれば、まぁまぁの抵抗があっても一度はチャレンジすべきです。
捌けるようになって魚料理を楽しもう
魚を丸のまま捌くメリット、デメリットについて記事にしました。
まとめますと
✔節約
✔調理方法を選べる
✔魚を選べる
✔鮮度が良い状態で食べられる
✔技術が必要
✔道具が必要
✔衛生面、食中毒への配慮
✔時間がかかる
実際に魚を捌き始めてみて、感じているメリットとデメリットです。
はじめはデメリットの方が大きく大変でした。アジ、イワシなど安く手に入る魚もあります。まずはやってみて、自分がどう感じるか探ってみましょう。
私もまだまだ自信をもって『捌ける・捌いている』の領域には達していません。
『魚を美味しく食べたい』『自分で調理したい』『捌きたい』という気持ちがあるかぎり、これからも続けていきたいと思います。