アウトプットの量を増やしていたい。質を高めたい。最近そう強く思っています。
そこで【自分の頭で考える】をテーマに勉強、練習していこうと決意しました。まず手にしたのが『13歳からの読解力』です。13歳から~のタイトルだけで選びました。【自分で頭で考える】のが苦手な自分にとって入門書的な本になればいいなと。
結果的に大正解でした。文章の楽しさ、そしてなぜ読解力が必要なのか、学ぶことができます。『13歳からの読解力』の感想をブログに残します。
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まず読んだあとに文章を勉強したくなる一冊
著者は山口謠司氏。大東文化大学文学部教授。読解力を高める方法について5章にわたり書かれています。ボリュームは126Pとかなり読みやすいですよ。読解力なので読む技術がメインかと思うかもしれませんが、アウトプットの重要性についても解説されています。また、俳句や詩、漢詩、小説などから文章の素晴らしさについても教えてくれます。
自分の勉強不足、読書量の圧倒的な少ないさを痛感しましたが、それ以上に読解力の大切さも改めて感じました。というのもいくら素敵な文章があっても、読解力がないと理解できずに終わってしまうからです。文章でとても良い表現があったとしても下手したら【文字】として認識して終わってしまう可能性もありますよね。私も文章を本当の意味で楽しめるように読解力を少しずつ高めていきたいと思います。
13歳からの読解力を読んで気になったところ
4種類の異なる文字を使い分ける言語は、世界でも日本語以外にはありません。 引用:13歳からの読解力 正しく読み解き、自分の頭で考えるための勉強法 p.17 著者.山口謠司 出版社.PHP研究所
日本語はほんとうに素晴らしいですね。それだけ表現に幅があるということです。読解力があれば、そのぶん文章を楽しむこともできます。逆に読解力がないと文章と触れるのに苦労することもあるでしょう。
「読解力」を高めるために必要なのは「客観性」です。引用:13歳からの読解力 正しく読み解き、自分の頭で考えるための勉強法 p.28 著者.山口謠司 出版社.PHP研究所
最近はとくにTV、ネットニュースなどではタイトルでのあおりがひどく感じます。「悲観」「恐怖心」をあおるようなことが多いので、よけいな感情をもたずに冷静に読解できるよう客観性は非常に大切です。
読解力を高めるために著者は読書ノートをすすめています。
書く内容は自由ですが例として
・読もうと思ったきっかけ
・どんな内容か
・どんな言葉が印象的だったのか
などを挙げていました。
ノートに書くことで頭が整理される。語彙力のアップにつながる。すぐに思い出せるようにする。様々な効果についても解説されています。書物を読んでメモに残すことは、 古代中国から現代までに通じる読書法のようです。やはりアウトプットは重要ですよね。私も著書を読んで読書は…
・ゆっくりでもいいからじっくり読むこと
・メモ、
・自分の考え、意見も添えていく
この3点を意識していくことにしました。
ということで印象的な文章をさっそくメモってます。
逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり
(あなたとお会いした後の寂しさに比べれば、 それ以前のこの想いなどなかったかのようなもの)
人生を生きるうえでなぜ読解力が必要なのか?
読解力が大切と言っているものの、なぜ読解力が必要なのでしょうか?
タイトルにもあるように…
読解力は【自分の頭で考える】ために必要なことです。
作者は最後にこう述べています。
読解力を身につけることは、大海原において、たしかなよりどころとなる羅針盤をもつこと 引用:13歳からの読解力 正しく読み解き、自分の頭で考えるための勉強法 p.126 著者.山口謠司 出版社.PHP研究所
読み解いたあとに自分の考えや意見をハッキリさせる。ここまでが大切です。【読解】と【自分で頭で考える】と【意見をもつ】これはもはやセットで考えるべきです。読み解いたあとに自分の考えを整理して、意見をもつ。 そのために読解力が必要で、 広い意味で読解力とはここまでセットなのかなと。
ながく、そして正解のない人生。 読解力はたしかなチカラとなり、人生を生きるうえで大きな助けとなると私 も信じています。
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